こんにちは!
風が強すぎて干した洗濯物が場外(ベランダから飛び出し、近隣の方が拾ってくれた笑)まで飛んで行っていました、とら子です🐯
風が強いのを知っていながら外に干すのはやめましょう!笑
さて今回は、「ちょっと今から仕事辞めてくる」という本を紹介します。
こちらの書籍ですが、映画化もされております。(福士蒼汰さん、工藤阿須加さんが出演しています)
以前ブログでも書きましたが、私は仕事が原因で一度鬱になりかけた時期があります。
復活することができ、そのあとにこの本を見つけました。
もっと早く見つけていたらこうならなかったかもな。と思える本です。
本当に読んで欲しいです。
そして、身近にそのような方がいらっしゃる場合は、ぜひ勧めてほしい。
きっと見える世界が変わります。
ちょっと今から仕事辞めてくる
北川恵海 作
この本は、仕事が辛くて悩む青山と急に現れ青山をフォローするヤマモトの物語です。
駅のプラットホームに無意識に飛び込もうとした青山を同級生だと名乗るヤマモトが止め、そのまま食事をしに行き、意気投合。
大阪育ちの陽気なヤマモトと話す事で青山は元気を取り戻し、ヤマモトのアドバイスを受け仕事も好調になる。
そんな折に先輩である五十嵐からの嫌がらせ。
五十嵐がデータを書き換え、決まり掛けた大きな案件が飛びそうになり、激怒した上司が青山を担当から外した。
五十嵐の思惑通り、大口案件を含めた取引先は五十嵐の担当となった。
せっかく仕事の楽しみ、プライベートの充実感を得られるようになった青山は自分のミスだと勘違いし顔面蒼白。再びドン底へ。
そんな青山を前にヤマモトは転職を薦める。でもそれに乗れない青山。
そのまま月日は経ち、とある日に五十嵐からデータを書き換えたのは自分だと。気づいていたくせに、なぜ感謝をしてくるのか。恩を売っているつもりか。と伝えられる。
上司にはいつまでも引継ぎに対して文句を言うばかりだと怒鳴られる。
これが引き金となった。
屋上へ行き、命を経とうとする青山。そしてまたヤマモトがそれを止め、青山に問う。
『お前の人生は誰の為にあると思う?』
大切な人ー両親ーに会いに帰ると母親に連絡を取った青山。
そこでの母との会話、母の気遣い、子を思う気持ちは涙なしでは読めない。
そして話は終盤へ。
ヤマモトからたくさんの言葉、気持ちを受け取った青山はヤマモトをカフェに呼び出し『ちょっと今から仕事辞めてくる』と伝え、その足で会社に行き辞表を提出。
待っていると約束したヤマモトの姿は既にそこにはなく、一枚のメモだけが残されていた---
ーその後のストーリーを含め、是非手に取って読んでいただきたい。
今が辛い人も、そうでない人も、得られるものが大きい作品だと思う。
この本に対する想い
この本は、仕事を辞める勇気を与えてくれます。
案外もっと気楽に考えても生きていけるもんだよ。
そんなに頑張る必要ないよ。
そう言ってくれる本です。
自分を大切にする事
誰かを大切にする事
自分の命は自分だけのものではないという事
生きてさえいれば何とかなるという事
人生、そんなに悪いものではないという事
肩の荷が落ちる感覚
張り詰めていた心の重石がなくなるような感覚
何度も繰り返し読みました。
そして毎回涙が出ます。
こんなに悩まなくてもよかったんだなとホッとします。
辞める事ってそんなに難しいことじゃないよね?
辛かったら辞表だせば辞めれるじゃん!
もちろん、そう思う方もいます。
ですが世の中にはそれができずに苦しみ、最悪命を絶ってしまう人もいることを覚えていてほしいです。
仕事に行くのが死ぬほど辛い。
けど行かなきゃいけない。生きる為に。
辞められないから。
上司が辞める事を認めてくれない。
親に迷惑をかけたくない。
辞めた後、こんな無能な自分を雇ってくれる会社なんてあるのか。不安で辞めれない。
でも…辛い。辛い。うまくいかない。なんで働いてるんだろう。何の為にここまでして…
毎朝決まった時間に目覚め、同じ電車、道路を進む。
会社に着き、同じような毎日の繰り返し。上司や先輩にどやされる。
はたまた、誰からも声を掛けてすらもらえず、空気の様な存在と化してしまっている。
いずれにせよ、必要となんかされてない。
だけど仕事は湧いてくる。
帰るのはいつも深夜。
あぁ、また明日がくる。
周りは、そんな会社辞めればいいじゃん!と簡単に言う。
そう、簡単に。
辞められないから悩んでる。
簡単にいかないから、毎日会社に行っている。
転職したところで無能な自分には居場所なんてない。結局どこでも同じ。だから辞めれない。他の会社が雇ってくれなかったらどうすればいい?
誰もわかっちゃくれない。自分で解決するしかない。でも、やっぱりしんどいな。
こんなサイクルで思考が巡ります。
その呪縛から解放されるためにも、この一冊は本当にオススメです。
今、辛くてどうしようもない方や、辛そうな目をしている人が近くにいる方、是非この本を読んで欲しい。
辞めないのではない。
辞める事、逃げ方を知らないんだ。どう相談したらいいのかもわからない。
辞めてもいいよ、ただその一言を言ってほしいだけなのかもしれない。
君ならできる。お前なら大丈夫。それもいい。
でも、無理なら辞めるのも正解だと道を作ってあげることもまた必要なことだと思う。
【ネタバレ注意】
気に入った言葉を一部紹介
ヤマモト
・就職なんてせんでも、意外と生きていけるからな。
・ちょっとでも相手を褒められるチャンスがあれば、何でも褒める。こっちの話を聞いてもらう前に、相手の話を聞く。相手に話を振る。そしたら向こうもちゃんと聞く耳持ってくれる。それではじめて対等な人間関係が築けるんや。
・偶然出会って、たまたま友達になれた。同級生とかそうじゃないとか、そんな細かい事どうでもいいやん。同級生じゃなかったら友達と思われへんか?もう会いたくないか?
→出会い方、年齢そんな事はどうでもいい。いい出会いだと思ったならば、その出会いに感謝し、大事にすべき。
・同じくらいの順位のチームでも、全く点を取られへんかった選手が、チームを移った途端、大活躍する場合もあるやろ。それはそのチームが選手にあってるからや。言い換えれば前のチームがその選手には合わんかったんや。人と同じで職場にも相性がある。動く事にはリスクもある。けど現状を変えるのが難しいなら、動いてみるのも有効な手段。
・お前の人生は誰のためにあると思う?
半分は自分のため。そして残りの半分は自分を大切に思ってくれてる人のためにある。
青山母
・仕事を辞めたいと言ったらどうするか尋ねる青山に対し『別にいいんじゃない?隆の人生だもの。あなたの思うようにしたらいいじゃない。』
・人生なんてね、生きてさえいれば、案外なんとでもなるもんよ。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
実際に自分が危ないところまで行きつつあったため、この本には色々と考えさせられました。
ぜひ読んで、自分のことや身近な人のこと、同じ会社・学校の同僚や友達など薦めていただきたいです。
きっとこの本に救われる人が大勢いると思うので。
それではまた^^
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